2009年10月2日

双子の妹の机の中から

ドヴァ帝国とか、ル・ラーダ・フォルオルとかのあれ。
さすがに長いのでカジ速さんのリンクを張っておく。

http://www.kajisoku.com/archives/eid622.html

黒の教科書

中学の頃、教師からの評価を良くしたかったのと、
ケミカルな雰囲気が格好いいと思い込んで理科室の手伝いを良くしていた。
(といってもゴム栓に穴をあけたり、ビーカーを掃除したりする程度)
でも当時の俺は、自分がだんだん子供ながら天才的な化学の知識を持つすごい奴だと勘違いし始め、
ある日友人を無理やり誘って理科室に忍び込んだ。
そこで適当な物質(っつっても多分ふっとう石とか)を指で触りながら
「へえ…○○先生もなかなか良い物を仕入れて来るんだな。」
とか言ってたり、
適当な薬品の入った瓶を傾けて
「ははっ。ちょっと調合の具合がおかしいかな。ま、授業用には十分か。」
とかほざいてた。
友人は当然ハァ?って感じ。
それでも俺はおかまいなしに「ふん。」とか「ははっ!」とかやってた。
そんで一番奥の戸棚を開けて急に表情を変え、「!!これは!○○先生!いったい…!なんて物を!何をしようとしてるんだ!」
って言ってみせた。
友人も驚いて「それそんなヤバイの?」って聞いてきた。
俺は「こんなの黒の教科書の挿絵でしかみたことないぜ…!それなら、もしかしてこっちの瓶は!?」
って別の瓶を手に取って嗅いだ。
そしたら、それはなんか刺激臭を発する化学物質だったらしく、(手であおいで嗅がなきゃいけない奴)直嗅ぎした俺は
「エンッ!!!」って叫んで鼻血を勢いよく噴出しながら倒れ、友人に保健室に運ばれた。
俺は助かったが、どうやら俺の友人が変な勘違いをしたらしく、
「××(俺の名前)は黒の教科書に乗ってる毒物に感染したんです!!」ってふれまわっていた。
それ以来俺のあだ名は毒物くんになった。
当然もう理科室に行く事は無くなった。

飛龍族

本当の俺は人間じゃなく、実は飛龍族の最後の生き残りで
竜界の覇権を巡る戦乱の際に地龍族に敗れ人間界に送られた王子と言う設定。
俺の周囲には配下の炎龍(激情的性格)氷龍(クール)雷龍(爺さん)が姿を消して護衛している。
が、下手に力を使うと、俺を狙っている地龍族に見つかってしまうため、力を使うことは無い。
俺は人間としての記憶しか無かったが思春期になり徐々に王子としての記憶が蘇りつつある。
来るべき地龍族との最後の闘いは近い…ってな感じで。
授業中や休み時間等に「貴様、見てるな!?」と叫んだり
「そこだ!」と気を溜めた(つもりの)掌底を壁に叩き込んだりしてた
メインの戦闘は下校の時だったなあ
ヤンキーに絡まれたときも
「坊ちゃま、ここは我慢ですぞ。人間相手に力を使うことはなりませぬ」
「ふざけるな!俺は限界だぜ!俺の炎で燃やしつくしてやる!」
「やめろ炎龍。ここは地龍脈の走る地。地龍族が現れれば街が滅ぶ・・・」
と、一人で呟いてた
きもいんだよと殴られたけど、俺の中の力が覚醒するまでは我慢だと思い込むようにしてた

エージェント

862 :('A`) :05/02/25 21:20:29
大学の食堂で国際情勢のニュースを見るたびに(主に戦争関連)「それが世界の選択か・・・」と寂しそうに呟き、
携帯で電話するフリをして「俺だ、○○(大統領等の名前)はどうやら俺達とやる気らしい・・・」等とほざいて
「あぁ、わかってる。あいつなりの考えだな。ラ・ヨダソウ・スティアーナ(別れの合い言葉、意味はない)」と電話を切り、寂しそうに飯を食う。
というまわりの奴らに脅威を与えるのをやってた。

蛇男

俺がやったのは、俺が実は人間の姿をした蛇という設定で、
歩くときに体をいつもユラユラさせ、猫背で、さらに首から上を
蛇が進むときの蛇行みたいな感じで動かしていた。
すごく見られまくっていたが、俺の中では
「あの人蛇みたい」「実は蛇なんじゃないの?」
と思わせているつもりだった
そして有る時、クラスの全然親しくも無いギャルっぽいコにいきなり
「いつもフラフラしてるくせに人とか壁にぶつからないの?」
と言われ俺は
「じゃあ蛇が障害物にぶつかっているところを見た事あるのか?」
と言い、蛇みたいに舌を出してチロッ、チロッとやった

影羅

中学生の頃、妹は二重人格だった。
なんでも、火を見ると「影羅(エイラ)」という魔族の人格が現れるそうで、
真っ暗な部屋の中で唐突にマッチを擦っては、
「……ヘヘ、久しぶりに外に出られた。この小娘は意思が強すぎて困るぜ(笑」
などと乱暴な口調で叫んだりしていた。
ある日、夕食の時に「影羅」が出たことがある。
突然おかずの春巻きを手掴みでムシャムシャと食べ始めて、「久々の飯だぜ(笑」と言った。
食べ物関係のジョークを一切許さない母が、
影羅の頭にゲンコツ振り落とすと影羅は涙目になっておとなしくなった。
それ以来、食事時に影羅が出たことは無い。
そして別人格とやらは、妹が高校に入った辺りでパタリと出なくなった。
最近になって、大学生になった妹にその頃のことを尋ねたら、
クッションに顔を埋めて、手足をバタバタさせてのた打ち回っていた。

邪気眼

中学の頃カッコいいと思って


怪我もして無いのに腕に包帯巻いて、突然腕を押さえて

「っぐわ!……くそ!……また暴れだしやがった……」とか言いながら息を荒げて

「奴等がまた近づいて来たみたいだな……」なんて言ってた

クラスメイトに「何してんの?」と聞かれると

「っふ……邪気眼(自分で作った設定で俺の持ってる第三の目)を持たぬ物にはわからんだろう……」

と言いながら人気の無いところに消えていく

テスト中、静まり返った教室の中で「うっ……こんな時にまで……しつこい奴等だ」

と言って教室飛び出した時のこと思い返すと死にたくなる

柔道の授業で試合してて腕を痛そうに押さえ相手に

「が……あ……離れろ……死にたくなかったら早く俺から離れろ!!」

とかもやった体育の先生も俺がどういう生徒が知ってたらしくその試合はノーコンテストで終了

毎日こんな感じだった

でもやっぱりそんな痛いキャラだとヤンキーグループに

「邪気眼見せろよ!邪気眼!」とか言われても

「……ふん……小うるさい奴等だ……失せな」とか言ってヤンキー逆上させて

スリーパーホールドくらったりしてた、そういう時は何時も腕を痛がる動作で

「貴様ら……許さん……」って一瞬何かが取り付いたふりして

「っは……し、静まれ……俺の腕よ……怒りを静めろ!!」と言って腕を思いっきり押さえてた

そうやって時間稼ぎして休み時間が終わるのを待った

授業と授業の間の短い休み時間ならともかく、昼休みに絡まれると悪夢だった

…right。その通り。よく気付いたね。

4 :原文 [1]:2007/11/07(水) 02:43:24 ID:bLIf7HQ00


「that's right」



さて、ここで貴方に質問です。

飛べない鳥はどうするべき?

1殺す

2飼う

3食う

4飛べるようにリハビリをする。

さぁ答えはっ?!

僕はね、1かな。

生きてる意味ねぇだろ?

第2の質問。アホな人間に生きてる意味ねぇって言われちまった小鳥はどんな気持ちでしょう?

1「お前のほうが生きてる意味ねぇよ」って思う

2「ざけんな」って思う

3「その通りです」ってなっとくする

んー…1ぢゃん?

生きてる意味って何なのさ?飛べなくなった鳥は生きる必要ないのかイ?

君の心には一体何が棲んでるんだい?



一度は考えるよね「生きる意味」



答えは見つかった?



「世の中に意味のないモノなんてない」

…right。その通り。よく気付いたね。

この質問ってそれなのさ。

生きる意味って何だろね?




《ガ板より》

放課後のジョーカー

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 15:06:24.91 ID:0QQKf+Ir0




中学二年の暑い夏だった・・・

俺は体育が終わると教室までダッシュしてミッションに取り掛かった



まだ男子も女子も帰ってこない。

俺はカバンから用意してきた手紙を取り出す



当時俺には気になる女の子がいたんだ。

前日に俺はラブレターを書いた。



このラブレターがリアルに気持ち悪い。

今日はそれをカミングアウトしようと思う



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 15:10:36.96 ID:0QQKf+Ir0



二つ折りにした青い便箋の中には真っ赤な文字でこう書いた。



こんにちは

初めまして。僕はこの学校に古くから住んでいる幽霊です。

ずっと君を見ていました。君はすごく可愛いね・・・。

これからもずっと見ています・・・

                 放課後のジョーカーより

そして、手紙の表にはジョーカーのトランプを貼り付けたんだ



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 15:12:09.46 ID:0QQKf+Ir0



それを彼女の机の上においた

そしてトイレに行き、何食わぬ顔で教室に帰ってくる皆と合流。

彼女の反応を待った。



きっと彼女は手紙を見つけたらすぐ机の中にしまい、あとでこっそりトイレで読むにちがいない



そう思っていた時期が僕にもありました



11 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:13:45.04 ID:0QQKf+Ir0



女子は別の場所で着替えてから帰ってくるため、俺は男子数人とウンコの話をしながらそれを待った。

一人、また一人と女子が帰ってくる。



俺はニヤニヤして待っていた



15 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:16:55.76 ID:0QQKf+Ir0



そして・・・彼女は帰ってきた。数人の友達と一緒に。



さあ気づけ!そして赤面して非日常に巻き込まれたヒロインのような顔をしろ!!

そう思っていた。



しかし先に手紙に気づいたのは友達の一人だった。



「あれ?何か置いてあるよ?手紙?」

「なにこれwwwトランプ張ってあるよ??wwしかもポケモンのトランプwww」



20 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:18:45.63 ID:0QQKf+Ir0



すぐに女子数人が騒ぎ始める。そして大声で



「こんにちはwwwww

初めまして。僕は??この学校に古くから住んでいる幽霊ですwwwww

ずっと君を見ていましたwwくはwwwwwww君はすごく可愛いね・・っぷww

これからもずっと見ています・・・だってよwwwwwwwぎゃははは 」



??俺は何で笑ってるのかよくわからなかった。



23 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:19:55.51 ID:0QQKf+Ir0



だって放課後のジョーカーって書いてるだろ。あきらかに不思議だろ?

このクラスのものじゃない誰かが書いたんだ。幽霊だぞ?

なぜ笑うんだ??



俺にはわからなかった。

ジャンプばっかり読んでたから



26 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:22:04.96 ID:0QQKf+Ir0



だが俺は信じた。俺の好きなあの子は、きっと赤面してる。

なぜなら内容はどうあれこれは



そう・・・ラブレターだから。



しかも不思議がいっぱいのな!!

こんな涼宮ハルヒ的な思考で俺は期待しつつ彼女の方を見た。



「ヤダー・・・キモイわー・・・」



32 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:25:44.68 ID:0QQKf+Ir0



俺はショックだった。

だってジョーカーだぞ?カッコいいじゃねぇか。



今でも少しはカッコイイと思ってる。俺は俺を信じてる。

だが彼女はそれをキモイと言ったのは事実だった。

そして女子は犯人の予想を始めたのだった。



「ねぇねぇ男子!このクラスで一番早く教室に帰ってきたのだれよwww」

「ええ?コバヤシじゃね?」



コバヤシとは少し背の高いイケメンだった。



「ええ?ねぇねぇコバヤシだってよ?なら良かったじゃんよwww」



え?どういうこと?



33 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:27:26.24 ID:0QQKf+Ir0



コバヤシなら良かったってことは何?

コバヤシのことすきなの?ねぇ。



それは今も分からないが、コバヤシ本人が

「俺一番だったけど武田も一緒だったからアリバイある」



と言った瞬間、彼女はすこしガッカリしていた



37 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:29:13.73 ID:0QQKf+Ir0



そして、今日の「そのとき」はここでやってきます。



その時、歴史は動いた。



「ねぇねぇ、そういえば○○(俺の名前)体育終わった後ダッシュしてなかった?」



48 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:32:52.85 ID:0QQKf+Ir0



「え・・・?」二秒ほど固まった。

「なに言ってんのさwwお前らさっきまで俺とウンコの話で盛り上がってたじゃんか」



何やら女子がひそひそしている。

「うわ・・・きも・・・」

「喋り方がキモイ」

「ウンコの話とか・・・」



なぁオイ、どういうことだ?コバヤシならキモくないのに俺ならキモイの?

そしてある宛先である彼女のある一言が、俺を突き落とした。



「う~ん、でも○○君と私喋ったことないからなぁ・・・こういうイタズラはしないよきっと。」



55 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:35:58.29 ID:0QQKf+Ir0



そうだった。

確かに俺は彼女と喋ったことはなかった。



だけど小学校一緒だったし、登校途中や授業中たまに目が合うし

給食の配膳途中とかでも親切だし、どこかでお互いに



「魂は繋がってる。前世では深い関係が」



とか思ってる設定だった。

少なくとも俺はリアルにそう思ってたんだ。



そして・・・

「俺たち確かにお前とウンコの話してたけどさ、その前はお前どこにいたかしらねぇぞ?」



64 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:39:44.36 ID:0QQKf+Ir0



ウンコ友達が裏切った。

そして、その中の一人エンドウは密かに彼女に想いを寄せていた。

エンドウは切手あつめを趣味としている根の暗いやつだ。

ちなみに家にテレビはなく、いつか遊びに行ったとき



「ねぇ・・・お江戸でござるのラジオ聞く?」



と聞いてきた。「え、今やってるの?」と聞いたら

「カセットに録音してあるんだよ・・・ふふ」

とか応えた危ない野郎だ。



そいつが驚くべき行動に出た。

「災難だったね△△(彼女)さん・・・。僕ならそんなひどいこと・・・しないよ」



こいつも彼女とは喋ったことないはずなんだが、勇気を出して話しかけていた。



74 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:42:32.10 ID:0QQKf+Ir0



ここで俺はいいことを考えた。

ここまできたら仕方がない。



全ての罪をエンドウに着せてしまおうというものだ。



次の日、俺は朝誰よりも早く登校し花壇からパンジーの花を抜いて彼女の机に置いた。



「エンドウ=ジョーカー」という置手紙とともに



83 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:43:56.00 ID:0QQKf+Ir0



さすがにクラス全員が引いていた。

そして彼女はあまりの気持ち悪さに泣いていた。



エンドウも泣いていた。



91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 15:45:40.59 ID:/kSJUA1F0



       
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


       
                   


       
                   


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     /  エンドウ=ジョーカー  /  /   /

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105 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:48:42.75 ID:0QQKf+Ir0



エンドウが教室についた途端クラスの冷たい目。



そして告げられる事実。キリスト教系の宗教に入っていて優しいが、

周りとずれていて精神的に弱い彼は泣くしかなかったのだ



84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 15:44:27.06 ID:MjOwdxk00

まて



パンジーは三色スミレだ。

何色を持っていったのかで>>1の性格が分かる。



97 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:46:58.01 ID:0QQKf+Ir0



>>84

ムラサキのやつだ。



当然エンドウは弁解した。



「僕じゃないよ。昨日の今日でこんなことしないよ」



しかし、もともと女子から気持ち悪がられていたエンドウは、女子にますます嫌われてしまった。

俺は、といえばエンドウとセットにされるのがイヤでひどい行動に出てしまったのだった。



109 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:50:26.58 ID:0QQKf+Ir0



その放課後、俺は一つの作戦に出た。

当初の目的が失われている。

このままではエンドウ事件として終わってしまう。



キモイのはいい、しかしあれがエンドウの仕業と思われるのは・・・



特に彼女に思われたままなのはイヤだ。

俺の自己顕示欲が火を噴いたのだ。



127 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:57:21.97 ID:0QQKf+Ir0



放課後、学校には吹奏楽部のラッパ音が響いている。

「うむ、ユーフォニウム(←どんな楽器か知らない)の音色が俺の心を潤す」

そんな独り言をつぶやきながら、今度は彼女の机の上ではなく中に手紙を入れる。



内容は以下のとおり



こんにちは。いや、こんばんはかな?レディ。

昨日は君が皆に手紙を見せびらかすから、エンドー君にはスケープゴートになってもらったよ。

あんな醜い男は本当の僕じゃない。

僕はもっと美しい人間だ・・・。

ちなみにエンドーと書いたのは、僕がイギリス人の幽霊だからで、漢字が苦手なんだ。

「薔薇」は書けるけどね。

ふふ、面白いだろ?

とにかく、この手紙は秘密にすることだ。

君と僕の秘密だ。いいね?



おりこうさんだよレディ。歌をおくろう



      夕暮れが目にまぶしいね

          このまがまがしい赤さは

                僕に前世の自殺の記憶をよみがえらせる

                    

                            放課後のジョーカー



 



次の日、なぜか担任がクラス会議を開いた。



148 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:00:16.93 ID:0QQKf+Ir0



そして、この手紙は担任によってプリントアウトされ、クラス全員の知るところとなった。



もちろん表に張ったトランプ、二枚目のジョーカーも一緒にプリントされた。



144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 15:59:45.80 ID:5fIomUkb0

しかもジョーカーは前世で自殺してるのかよwwwwwwwww他に裏設定はないのか?wwwwww



164 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:02:18.69 ID:0QQKf+Ir0



>>144

ジョーカーとレディが前世は付き合ってた。

しかし身分のちがいで云々という裏設定だ。



俺はマジで信じてたよ。

だって目が合うたびに胸がどきどき苦しかったんだぜ?



今考えれば普通に恋だったけど、思春期の少年にとってみれば世界がひっくり返る出来事だ。



そりゃあ手紙だって書いちゃうさ。



お前らだってそうする。



俺もそうした。



188 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:06:07.34 ID:0QQKf+Ir0



担任「えー・・・誰とはいわないが、先生のところに相談をしにきた女子がいる。

    名前書いてないから手紙はプリントアウトさせてもらった。」



ざわ・・・

     ざわ・・・



「きめぇwwwww」

「うわぁ・・・エンドウじゃなかったのかな」

「あいつ学校休んだもんな。犯人じゃねぇぞ」



担任「先生は筆跡でだいたい見当はついています。

    やった人は後で先生のところにきなさい。」



・・・誤算だな先生。

俺は普段から筆跡を隠す練習をしていたんだ。



俺の普段の字は偽者だ。



215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 16:10:17.50 ID:XkbqYAXu0

>>210

ジョーカー「いざというときに急いで書いてもばれないぜ!!!」



221 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:11:11.45 ID:0QQKf+Ir0



>>215

そうまさにそれ狙い。



213 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:10:00.51 ID:0QQKf+Ir0



当初は筆跡隠して、秘密の手紙を続け、そして段々筆跡を崩していき



「もしかして○○君なのかも・・・ミステリーで素敵」



と思わせるムラサキの薔薇の人作戦だったのだが・・・



意外なところで役に立った。

しかし、先生の言った



「筆跡で見当がついている」



というのは脅しだったのだろうか?

当然俺は担任のもとへなどいかなかった。



235 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:14:43.13 ID:0QQKf+Ir0



これで俺の作戦は続行できる。

クラスにジョーカーが知れ渡ったのは誤算だったがな。



俺はそう思っていた。



しかし、なぜかその放課後から彼女はコバヤシと下校するようになっていた。

俺「コバヤシ君、なんで最近彼女と下校を?」

コ「ああ、担任に頼まれたんだよ。俺ガタイがいいし帰る方向一緒だから何かあったら守れって」

俺「なんでそんなことに!?」

コ「例の放課後のジョーカー?wwwキモイ名前だけどまだ犯人わからないんだって。いやなストーカーだね」



俺「あ?」



250 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:16:38.38 ID:0QQKf+Ir0



あとでわかったことだが、彼女が担任にボディガードにするなら誰が一番か?と聞かれて



コバヤシくん!と即答したらしい。



274 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:19:40.41 ID:0QQKf+Ir0



まさか非力な俺がコバヤシ君と喧嘩できるはずもなく、俺は一触即発の事態だけは免れた。

だが、どうやら結果的に俺はキューピッドになってしまったようだ。

二人は付き合ってるんじゃないかとか、そんな噂まで流れたのだ。



俺に残された道はただ一つだった・・・



事件は終局へと向かっていく。



287 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:22:26.14 ID:0QQKf+Ir0



俺は家に帰って布団をかぶり、声を殺して泣いた。



いや、声は出した、いや、こらえたかな?



とにかく泣いた。

そして机の引き出しをあけた。



俺の秘密ゾーンである。

中にはエアーガン、ペーパーナイフ、そしてトランプが入っていた。



しかし二枚のジョーカーはもう使い果たしていたのだ。



・・・ふと、俺の手には一枚のカードが握られていた。



335 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:32:32.69 ID:0QQKf+Ir0



次の日、俺は放課後がくるのを待った。



そう教室に誰もいなくなるのを、だ。



午後四時半すぎ。

俺は教室のうしろの黒板に、一枚の大きな模造紙を貼り付けた。

そう、持ってきた画鋲で。模造紙には、真っ赤な文字でこう書かれていた。



やあレディ。いや、みなさん。

もう僕は君に裏切られて有名人だったね。

前世と同じ裏切りと過ちが繰り返されるようだ。



僕は結局、この世界からは拒絶されているようだ。

愛する人からも、前世からの因縁も。

君は僕を忘れて新しい恋をするようだ。

だが待って欲しい!

君はいつか必ず思い出す。

僕はそれまで待っている。

今回ばかりは僕は君のキューピッドとなってしまったようだ・・・

だが10年後か約束された13年後・・・そう13階段の13年後・・・

僕は君を迎えに行くよ。

卒業までお元気で。

僕はこの学校でいつまでも君を見守っているからね??

コバヤシくん・・・彼女を泣かせたら許さない。

君はハートのエースなのだから。(ここにハートのエースを貼る)



そして・・・僕は・・・



      繰り返されるあやまちに

          人は誰も気づかない

              こんなにも・・・愛していたのに・・・

                   放課後のジョーカーになりきれなかった



                              11(ジャック)より



さいごにスペードのジャックを貼り付けた・・・



346 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:34:02.87 ID:0QQKf+Ir0



長くなったがこうやって俺は中二病を乗り越えた。



 



エンドウはその後見ていない。



377 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:36:27.38 ID:0QQKf+Ir0



>>353

もちろん次の日はクラス中で大騒ぎになった。

他のクラスからも見にくる奴が多数。

担任もすぐには片付けなかった。



そのため、6時間目まで全ての教科の先生が見たことになる。



404 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:39:26.15 ID:0QQKf+Ir0



そして月日は流れた。

俺は県立高校への推薦も決まり、もうすぐ卒業だった。

2月に担任がクラスメイト全員へ一枚ずつ未来への手紙を書くという催しを考え付いた。



20歳の成人式の日になったら全員から手紙が届くというシステムだ。



442 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:43:33.14 ID:0QQKf+Ir0



俺は当然、彼女の手紙にこう書いた。

「約束は守るよ。俺は君を迎えに行く。今度はジョーカーじゃない、○○として。」



そして俺は去年成人式を行った。

そんな手紙がくるなんてことはすっかり忘れていた。



468 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:45:35.46 ID:0QQKf+Ir0



>>418

22だ。



そして、ある日電話がなった。

ウンコ友達だった。



「よぉ久しぶり!連絡網なんだけどさ、俺たち手紙書いたじゃん?

 あれを持って成人式後に同窓会集合だってよ!」



501 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:49:16.61 ID:0QQKf+Ir0



良く考えてみると約束の13年後どころではない。

卒業してからまだ5年ではないか。



俺も色々あった。

浪人したり。

vipを発見したり。



おっとこれは余談だな。



これはまずい。



俺の直感がそう伝えていた。



そして成人式の日がやってきた。



式には懐かしい顔ぶれが。



彼女がこないことを祈ったが駄目だった。



振袖できていた。



そして結婚していた。コバヤシと。



そういえば同じ高校にいったんだったね。



533 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:52:00.24 ID:0QQKf+Ir0



俺は本当に天使だったわけだ。キューピッド、いや・・・エンジェル・・・



現実逃避気味に式から帰ると、大量の手紙が俺宛に届いていた。

そしてルールとして同窓会で開封せねばならないのだ。



なんという地獄・・・



だが開封されてしまう以上行ってもいかなくても同じだ。

そして、ちょっと本当に皆に会いたかったのは秘密だ。



561 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:54:15.41 ID:0QQKf+Ir0



同窓会につくともう始まっていた。



はは、待っててくれなかったんだ。



まだ手紙の開封式は始まっていなかった。

俺はどこかまだ楽観視していた。

彼女の手紙に誰か酒をこぼさないかなーとか思ってた。



だが「その時」は久しぶりにやってきたのだ。



「では皆さん!青春の一ページを開きましょう!!」



 



エンドウはいなかった



608 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:57:59.73 ID:0QQKf+Ir0



>>554

でも着てたぜ。振袖は着たいんだろ女の子だもん。



皆がさがさと手紙を開封する。

俺も開封した。



皆からのメッセージはほとんど

「○○君とはあんまりしゃべらなかったけど、楽しかったね」だった。



俺はどんだけ空気だったんだろう。脳内ではもっと・・・



そして彼女からの手紙は

「○○君を疑ったこともあったけど、ごめんね。ちがったんだよね。卒業おめでとう」

だった。



次の瞬間、対角線上の奴らがどっと騒ぎ始めた。



658 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 17:01:37.42 ID:0QQKf+Ir0



「うはああああああwwwwこいつ告白してるwwwwwww」



どうやら武田らへんが女子に告白した内容だったらしい。驚かせやがって。

ん・・・なにやら一枚、担任指定の便箋とは違う手紙があった。



「エンドウより」



どうやら担任が自宅までいって彼に書かせたようだ。

とても嫌な予感がした。おそるおそる中身を開いた。



「僕は



 僕だけは



 知ってるよ



 君の正体を」



 



俺はその場で手紙を破いた



695 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 17:03:25.07 ID:/kSJUA1F0



          _____

         / ヽ____//

         /   /   /

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       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



       
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


       
                   


       
                   


       /    ̄ ̄ ̄ ̄      /_____

       /   僕だけは     /ヽ__//

     /     知ってるよ      /  /   /

     /      君の      /  /   /

    /   ____     /  /   /

   /     正体を     /  /   /

 /             /    /   /

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /   /



717 :放課後のジョーカー ◆//Muo9c4XE :2007/11/12(月) 17:04:22.94 ID:0QQKf+Ir0



俺の呼吸は乱れまくっていた。



やるな・・・5年越しの復讐とは・・・



酒のすすみもあり、俺は酔い覚ましにトイレへ向かった。

俺は何かを忘れていた。そうだ、俺の手紙だ!!



急いで宴会に戻ると、そこはシーンとしていた。



皆俺を見ている。



772 :放課後のジョーカー ◆//Muo9c4XE :2007/11/12(月) 17:08:18.76 ID:0QQKf+Ir0



それからの同窓会は、なぜか皆よそよそしかった。



そうか、見たんだ。



見たんだね。



もういいよ。



君たちの判断は正しい。



もう触れないでくれ。



そのうち帰るから。



二次会とかいかないから。



しかし酔っ払った武田が俺に絡む。



「wwwwwwwっくwwwwジョwwーwkwwww」



842 :放課後のジョーカー ◆//Muo9c4XE :2007/11/12(月) 17:12:42.32 ID:0QQKf+Ir0



それから俺は皆と連絡をとっていない。



どうやらあれから二、三回同窓会は行われたらしいが



俺には何の誘いも来なかった。



どうして俺は中学最後の手紙にあんなことを書いてしまったのか。



自分に酔って暴挙に出たのか、



未来からでは過去を変える力などない。



しかしタイムマシーンが開発されれば・・・



俺は今日もそんな夢を見ながら物理板に入り浸っているのだった・・・



                          放課後のジョーカー