クールなキャラクターを装おうとしてた
雨の日の教室の窓に手の平を当ててキュキューっと下にずらしながら
「空が泣いてるね・・・なにか、悲しいことがあったのかな・・・・」
と窓際に座っている女子グループに語りかけたり、
読めもしない英訳ゴシップ誌を教室で読んで
「・・・ぷっ、ふふふ、ぶふぅ・・・くっくっく・・なるほどね・・」って徴笑したり、
雨の日の放課後、屋上に登って尾崎の「十七才の地図」や「愛の消えた街」
や「傷つけた人々へ」歌ってみたり、授業中窓の外ばかりを見て黄昏ていたりした
雨の日限定じゃつまらないから晴れた日にも実践していたら、
担任に視聴覚室に呼ばれて「学校楽しくないか?クラスのやつからイジメにあっているのか?」と言われた
何時でも自己のスタンスを崩さないと心がけていた俺は、回答もクールに
「世界が私を愛してくれていますから、寂しくないです・・・」って
親呼ばれた