2009年12月5日

ラ・ヨダソウ・スティアーナ

大学の食堂で国際情勢のニュースを見るたびに(主に戦争関連)


「それが世界の選択か・・・」と寂しそうに呟き、携帯で電話するフリをして

「俺だ、○○(大統領等の名前)はどうやら俺達とやる気らしい・・・」等とほざいて

「あぁ、わかってる。あいつなりの考えだな。ラ・ヨダソウ・スティアーナ(別れの合い言葉、意味はない)」

と電話を切り、寂しそうに飯を食う。というまわりの奴らに脅威を与えるのをやってた。

2009年12月2日

山の神よ!地の精霊よ!清めたまえ!

中三の秋、巫女という設定だった私。

地区の人が集まる集会所が私の神社だった。
集会所には鍵がかかっている為、その裏にコケシを置いて「おんころころせんだりまとうぎそわか」
と繰り返し唱えてた。
少し風が強いと「チッ。厄介なのが来るわね」と無理矢理 連れてきた飼い猫に話しかけ「あれを用意してちょうだい!」
と事前に用意していた札(筆ペンで電光石火と書かれた物) を集会所のガラス全部に貼った。
「返り討ちにしてあげるわ!」 「山の神よ!地の精霊よ!清めたまえ!」
と一人で格闘しているところを区長さんの息子(同級生)に見られ、後で区長さんに
「集会所を遊び場したら駄目だよ。今は受験勉強しなさいね」
とやんわりと言われ、行きづらくなり巫女ごっこは終わった。

無事第一志望受かったのは、区長さんのおかげです。

神と人間の狭間(はざま)に居る者

俺は、人間に滅びをもたらす神に使える天使だと本気で思ってた頃があった。
人に滅びをもたらすために人を監視しているが、その天使は人を愛しているという設定だったらしい。
休憩時間、女が髪を手ぐしで整えるように、 俺は背中にある「何か」を手ぐしで優しく整える仕草をしていた。
天使が優雅に動くのは当たり前の話で、手の指先までしなやかに動かしていた。
クラスの女子が、『○○君。何してるの?』と俺に聞いた。
俺は、『・・ん?ああ、僕の翼が・・・・・あ、いや、なんでもない』とつぶやいた。
その直後、俺は『・・ふ・・神と人間の狭間(はざま)に居る者の身にもなってくれよ・・』と微笑みながら言った。
死にたい。マジ死にたい。
優雅に動けることをアピールするために、
教室の中でわざと無意味な方向に歩き、その後優雅にターン。
ターンするときは、首を少し斜めに傾け、目は細く虚ろに、
手は指先までしなやかに、腕は体に巻きつけるように。
しなやかな動きをクラス中に見せ付けるため、
俺は目的も無いくせにクラスの中を歩き回ってはターン。
そのとき、クラスの女子が『ねえ。さっきからウロウロして何してんの?』と聞いてきた。
ここで止めておけば良かった。
俺は、待ってました!とばかりに、女子が居る方向とは少し違う方向を向いて驚いたように言った。
『・・・はッ!おまえは・・・。ちょ・・っと待て。ここではまずい。人に粛清を下すのにはまだ時間が必要なはずッ・・だが』
『もう、彼は動き出したというのか・・?』と、誰も居ない空中に向かってつぶやいた。
声は相手に聞こえるくらいの大きさで。
目を大きく見開き、口をガクガクさせ、『あ・・あ・・・・』と動揺したように言った。
そして、ようやく女子に気が付いたように、
『はッ!あ、ご、ごめん。ちょっと天界からの・・・あ、いや、なんでもない・・』と言った。
死ね俺。 女子は黙ってたような気がする。
それを見て、さらに俺は自分に酔って、『翼が痛むよ・・』
などとほざいて、また優雅にターンを決めて、片方の胸を押さえて息苦しそうに、
そして目をゆがめながら廊下へ出て行った。こういう類のことを数十回はやった。

誰か、俺を殺せ。

謎の組織に雇われた殺し屋

高校生の時に謎の組織に雇われた殺し屋を演じていた。常に黒い皮の手袋を着用、
昼休みに屋上へ上がり(俺の好きな娘が屋上で弁当食べるのを知ってたから)
その娘のすぐとなりで、あくまでも相手に気づいてないふりで携帯を取り出し
「この時間帯は電話しないで下さいっていったじゃないですか」
「ええ、わかってます。今日中にヤるから大丈夫ですよ」
「またですか・・・?まぁ、金さえ払ってもらえば結構なんですがね。で、次は誰です?」
とか一通り言った後、体を震わせながら「クックック・・・」と薄ら笑いを浮かべてた。
なぜかそこでその女子が俺の行動に興味を持ったらしく、「ねぇねぇ、今誰と喋ってたの?」って
聞いてきたから俺は思わず調子に乗って「言えないよ・・・言ったら君を消さなきゃならない」
と言っておいた。相手は全く理解できなかったようで、ハァ?みたいな顔をしてた。
そこで俺は相手の顔をじっと見つめたあと、決意したように携帯で架空の番号に電話をかけた。
「・・・もしもし。すいませんが、さっきの話、無かったことにしてください」
「ええ、金もいりません。もちろん警察に言うつもりもありません」
「死ねない理由が出来たんですよ・・・俺はこの人を守らなければならない」
と言って電話を切った。自分ではカッコいいと思っていたが、なぜかそれ以来いじめられる様になった。

高貴なる(ry設定ノート

誰にも見せられないと思って捨てられずにいる、高貴なる(ry設定ノート(1巻1ページ目、一部抜粋)

スペック
一人称→私、
我 他人称→お前、貴様、そなた(対目上)
性格→無口、高飛車、クール

自己紹介の言葉
「私に名など無い。あるのは目的だけだ……。
あちらでは、そうだな……高貴なる(ryと呼ばれていた。まあ、好きに呼ぶがいい。どうせ終末の戦までの身だ……」
→白様(しろさま)と呼ばれるようになる

母の対応(一例)
「白様、お手を煩わせて申し訳ないのですが湯殿を清めていただけませんでしょうか?」(風呂掃除)
「僭越ですが、白様。これは今のあなたの身体を保つには必要な物なのでございます」(嫌いな物を食べさせる)


すべてを忘れた振りをして接してくれる、母の優しさに頭があがらない。
でももう実家には帰れない。
これ以上掘り起こすのは怖い。

高貴なる純白の異形

リア工の時、『高貴なる純白の異形』という設定を付けていた。

髪と目は本当は白だけど、間借りしている肉体の穢れを受けて黒く染まっただとか、
6枚の大きな純白の翼を持つが間借りしている肉体のせいで現在は見えなくなっているだとか、
間借りしている肉体を保つために飲食するが、本来なら食事は摂らないでいいだとか、
誰よりも強大な力を持ち、終末の覇者(忌まわしき漆黒の神)との決戦に備えて現界したとか、
そんな設定がノート3冊に渡ってびっちり書き連ねてあった。

最初はトイレットペーパーを2ロール使って高貴なる(ryに変身していたが、母に怒られたためシーツを被るようになった。
もちろん高貴なる(ryなのでそのまま学校に行ったり遊びに行ったりしてた。
最初の頃は色々言われたが、「私は高貴なる(ryだからその力の影響で~」「私は高貴(ryだからこれが自然体」
と言い続けていたらこいつはこうだから仕方ないと思われたらしく、何も言われなくなった。
この設定は友人やクラスメート以外にも周知され、見知らぬ後輩からも「白様」と呼ばれていた。
授業中にふとため息を吐きながら「くだらぬ……」とかは日常茶飯事だった。 「異界の扉が~」とか「現世に受肉~」とか
そんな自分でも、友人やクラスメートは崇めたり受け入れたりして、仲間外れにしないでくれていた。
最終的に高校卒業式の後に、「これで……一つの憂いは去ったか……」とか呟いて崩れ落ちて、
心配して近寄ってきた友人に「ここは、……私は、なに?」とか尋ねて高貴(ryは 去って行ったんだよーというアピールをして自分に設定を付けるのをやめた。

現在は地元から遠く離れてくらしている。 同窓会のお知らせが怖い。

ヴェ・シルビア・ネス・サッポーロ

厨房の時、同じ学校というか同じクラスにも
邪気眼のような中二病の男子がいた。
腕に包帯巻いたり眼帯したりして、誰も聞いていないのに、
「こいつ(包帯)を取ったら、またアイツが出てきて暴れちまうからな……」とか
「傷の治りがいつもより遅い……もうこっちにいるのも限界、か……」とか言ってた。
それでその男子は「もう来やがったか……ちくしょう!」とか
そんな感じの事を言って教室からよく飛び出していたんだけど、
クラスメートは皆呆れていたり、「何あれw」って馬鹿にしてた。
そういう時は友人から「何なんだろーね、あれw」と話しかけられていたんだけど、
「さぁ、ね? そういうことしたい年頃なのよw」と、私は肩をすくめて、
大人の女性っぽさを醸し出しているつもりでいた。

そしてある日の放課後、 タイミング良く私とその中二病の男子が2人だけ教室に残った。
その男子は自分の机で何か書いていたのだけど、私は鞄を持ってドアの方へ向かい、
振り返って「ねぇ、もうすぐ来るよ」と言って、不敵に微笑んだ。
男子も何のことか分からず、「お、おう……?」とだけ言っていたが、
「詳しい事、聞きたいなら……明日、同じ時間に」とだけ言い残し、帰った。
次の日の放課後もその男子は残っていて、他に人がいなくなったのを確認した私は
「残っていてくれたんだね……。知ってるよ、キミが薔薇十字団と戦ってること」
と、男子の手を握った。その男子も中二病なもんで、
「あ、ああ……あいつら、こっちじゃ姿隠してっけど、あっちじゃ結構有名だもんな」
って戸惑いながらも、のってくれてた。
「もうすぐ、ヴェネシングサッポーロが来るの。……B.J.D(薔薇十字団の略)の、ボス。  
このままのキミじゃ、勝てない。でも、私はヴェネシングサッポーロの秘密、知ってるの。 
……私の、お父さんだから。隠しててごめん。
私の本当の名前は、ヴェ・シルビア・ネス・サッポーロ……」
と、ここまで言ったところで男子は手を振りほどいて「ごめんなさい!」と叫びながら帰っていった。
次の日から彼は中二病っぷりを発揮しなくなり、大人しくなった。
そして私を恐ろしいものを見るような目で見てくるようになった。

誰もあたくしの思想なんてくぁすぇdrftgyふじこlp

ある日、美術でカッターや彫刻刀を使う授業があった。
先述のように病気系のキャラにも憧れていた自分は、チャンスだと思って、カッターでリストカットしようと思った 
まずギャーと声を出し、狂ったふいんきを演出。
そこで美術の教科書をビリビリに引き裂き、みんなの注目を集める
すかさず「誰もあたくしの思想なんてくぁすぇdrftgyふじこlp」
とか林檎の歌詞か何かから適当に引用したセリフを適当に叫び、その場のカッターで腕を切った。
当然、本当に切るのは怖かったので傷はほとんどつかず、血も出なかった
何人か真面目な生徒は「大丈夫」とか言ってくれたので、成功だと思っていたが、
そのすぐ直後にあるクラスメイトに
「それかっこいいと思ってやってるんでしょ?キモいし周りに迷惑かかるだけだからやめてよ」
と言われた。完全に図星だった。それでキモいとやっと気づいた。
そして上記の行動はすぐやめたが、しばらくその事件は男子の間で語り継がれた。

竜王ヴァルヴァトロス

この時期になると思い出す。忘れもしない高校三年の夏。
文化祭の企画審査で、出店数に限りがある食堂に落ちたうちのクラスは、
第二希望を何にするかで揉めに揉めていた。

お化け屋敷も出店数に限りがあり、もう他クラスに決まっているし、
ゲーム系も昨年失敗したので却下。
結局、なぜか「劇」をやることになった。
食堂が落ちた時点で既にモチベが底辺にまで落ちていたDQNたちは無論ヤル気なし。
他のクラスメイトたちもあまり乗り気ではないようだった。
しかし、このとき俺は心の中で神に感謝していた。
ようやく俺の能力を発揮する機会が得られたことを。

ホームルーム委員の口から「で、脚本なんだけど」の一言が漏れた瞬間、
一番前の席に座るおれの右腕はまるで、
誕生したばかりのブッダのそれのように真っ直ぐと天に向かって伸びていた。
過去に戻れるなら全力でへし折ってやりたい。
「○○、キメぇwwwなんだよ?」とDQNたちから声が上がるが、俺はひるまず(内心ビビりまくり)、HR委員に言った。

「俺やってもいいけど」

ざわめく教室。戸惑うHR委員。微笑む俺。
担任の「他にいないんだったらいいんじゃない?」の一言で、「脚本:俺」が(仕方なく)決定した。
「つーか、糞みたいなのだったらボコすからwww」の声を背中に受けながら、俺は勝利を確信していた。



三年の夏休みの三分の一を潰して俺は脚本を書き上げた。
タイトルは「終わらない物語」 終われ。つーか、始まるな。
ファンタジーなパラレルワールドに迷い込んだ普通の高校生男子が、
現実世界に戻るために異世界を冒険し、なんだかんだでお姫様を助けて、
元の世界に戻ってくるんだけど、現実世界のクラスメイト♀が実は
例のお姫様の異世界同一体で、パラレルの影響で主人公を好きになってました、
みたいな全く意味の分からない壮大なアドベンチャー。
さらに痛いことに、主人公は自分、お姫様はクラスの好きな女子が演じる想定。
しかも、コピー用紙両面刷りで20枚弱(これでも削った)。馬鹿か。

だが、俺は達成感に満ち溢れていた。
「○○、お前スゲェな。今まで馬鹿にして悪かった」「○○君、才能あるよ!」
クラスメイトたちの賛辞が頭の中に湧き上がる。
実際、そのときは自分がプロ並みの腕を持っていると思っていた。死ねばいいのに。

そして、休みが明けて最初のホームルーム。
HR委員に渡しておいた台本が全員分印刷され、配られる。
今思えばHR委員、苦笑いしてた気もするけど、もうどうでもいい。
序盤から爆笑の嵐。失笑の渦。
「あれ?コメディ要素は少なめにしたはずだけど?」などと思い、戸惑う俺。



「呪文ウケるwwwこんな長い台詞覚えられねーwwww」
「竜王ヴァルヴァトロスwwwww竜王ヴァルヴァトロスwwwww」
「キモい」
教室のゴミ箱はすぐいっぱいになった。
あの子も本気でキモがって、捨ててた。
俺は泣いた。
休み時間、今までにないくらい激しくボコられた。
涙すら出なかった。
ちなみに、文化祭当日、うちのクラスは休憩所になった。

黒猫の集い

昨夜中学生のいとこ(女の子)からメールが来た。

題名・黒猫の集い
今宵も集う 月の下に しなやかな体を
月光の下に寄せて 黄金の目を輝かせ
今宵も踊ろう 黒猫のワルツ 僕には闇色の体がある
夜に溶けこむ真の闇 星のない夜は
金の瞳を空にかけよう 友達はいらない 
僕たち黒猫はいつも独りさ さぁワルツを踊ろう 
今宵月の下で

…実際はもっと長いけどこんな感じでした。
どうしよう

世界が私を愛してくれていますから、寂しくないです・・・

クールなキャラクターを装おうとしてた

雨の日の教室の窓に手の平を当ててキュキューっと下にずらしながら
「空が泣いてるね・・・なにか、悲しいことがあったのかな・・・・」
と窓際に座っている女子グループに語りかけたり、
読めもしない英訳ゴシップ誌を教室で読んで
「・・・ぷっ、ふふふ、ぶふぅ・・・くっくっく・・なるほどね・・」って徴笑したり、
雨の日の放課後、屋上に登って尾崎の「十七才の地図」や「愛の消えた街」
や「傷つけた人々へ」歌ってみたり、授業中窓の外ばかりを見て黄昏ていたりした
雨の日限定じゃつまらないから晴れた日にも実践していたら、
担任に視聴覚室に呼ばれて「学校楽しくないか?クラスのやつからイジメにあっているのか?」と言われた
何時でも自己のスタンスを崩さないと心がけていた俺は、回答もクールに
「世界が私を愛してくれていますから、寂しくないです・・・」って

親呼ばれた

2009年12月1日

野生児

黒歴史真っ盛りの厨房時代
ちょっと野生児っぽいスタイルがカッコいいと思っていた
常に両手を地面につけて4足歩行
飯を食うときは箸を使わず両手で口に詰め込み 声をかけられたら首をかしげて「がう?」と返事
最初は意識していたが、慣れてくるとそれが当たり前になり、家でも行うようになった
ある日、4足歩行で学校へ行く途中、幼稚園くらいの親子とすれ違った
「お母さん、変な人がいる」 「そういうこと言わないの! あなたみたいに体が不自由じゃない人ばかりじゃないんだからね」
それを聞いて、今までの俺の行動はどう見ても障害者だったことにようやく気づいた
その日から通常の人間に戻ったら、クラスメイトから予想外の攻撃を受けた
「あいつ2本足になってるwwww」 「箸使えたのかよwwwww進化してるしwwwwww」

それから1週間くらい学校を休み、俺は転校した

世界でも最大にして最強の術師たちが集まる、この京都だ

前に、仲間と共に電車の中とか、色々な公共施設の人が集まるところをわざとチョイスして中二設定垂れてた
その中でも特に、新幹線の中でやったあれは忘れもしない
俺「(友達と向かい同士に座りながら駅弁を食いつつ)おい、もうすぐ着くぞ」
友達「ああ、世界でも最大にして最強の術師たちが集まる、この京都だ。どこから仕掛ける?」
俺「とりあえず○○寺の守護を打ち崩し。その上で結界を破り潜入しよう」
友達「一体なんだって俺達が呼ばれたんだ?」
俺「京は世界屈指の霊脈宿りし往々の街(※魔界※←と脳内で変換していた)恐らくあちらとの均衡が崩れかけているんだろう」
俺「そして京は日本一の伝統を誇る街だ。反面、あまり知られてはいないが、その時代背景の裏には沢山の人間と物の怪たちの戦や殺し合いが繰り広げられ、 それは今でも続いている、京自体が忌むべき土地であり、人間、妖怪、問わず沢山の血を吸った地でもある」
俺「京は一般的に知られている、源氏物語に出てくるような美しい物ばかりの街ではない。 当時の守護人はそれぞれがそれぞれの持ち場を守りながら、時折月を見上げては詩を読んだ事だろう」
友達「確かに、俺達が京都に呼ばれるなんてただ事ではない。これはもしかするともしかするぞ。腕は鈍ってないか?」
などの色々なやり取りをしていて、駅についてホームを歩いていると誰かが通報したのか、俺達は急遽警官に取り押さえられた。

私は鬼・・・誰も近づかないで・・・

小学六年生の夏、私は鬼だった
放課後までは普通に生活するんだが 放課後になると
「私は鬼・・・誰も近づかないで・・・(これ重要文句)」
と呟き平仮名で名前の書かれた刃物を持ってクラスメイトを追い掛け回す。
走り方もただ追いまわすのじゃなくて机にとびのったり「きひゃああああ!!!」とかいう叫び声をあげながら。
しかも設定は「鬼になんかなりたくないの!でも、でも私鬼になっちゃうの!」みたいな感じだったので
「ごめんなさい!こんなことしたくないの!きひゃあああああ!!!!」とかいいながら追いまわしていた。
それから刃物持込禁止という校則ができてはさみを持ち込めなくなった。
少し「鬼」の出現度を抑えたものの「鬼」やり続けた私はある日の帰りの会。
「○○さん、ちょっと立ちなさい」と立たされる私。
「貴方、はさみ持ってきてるそうね?何でなの? 」
立ったままおろおろする私に「鬼なんだろーwww」とはやし立てる周りのクラスメイト。
クラスメイトの爆笑とそれに怒る先生の声に耐え切れなかった私はトイレに駆けこんだ。

小学六年生の冬、私は「トイレの花子さん」になった。

スラムダンクに憧れて

帰宅部だったんだが、なんとなくバスケやってる奴がかっこいいと思って
喪友達と二人で某スポーツ店にオリジナルのジャージを特注した。
背中には架空の高校の名前、腕には自分の名前がはいってるやつ。
それを着て県予選の会場に乗り込み、わざと目立つ通路で観戦してた。
(すでに全国出場を決めて、他県の代表を視察に来たという設定)
壁によりかかりながら、人が近くを通る時を見計らって
俺「なかなか面白いチームだな・・・」
友「ああ・・特にあの7番」
俺「お前と同じポジションだな。どうだ?止められそうか?」
友「さあな・・・・」
俺「おいおい・・・エースがそんな弱気でどうすんだよ」
こんな感じのやりとりを繰り返した。

奥義・臥龍閃光剣

中学校のころ剣道部で、オリジナル技の名前を考えて、それを試合でも叫んでたwwww
しかも俺の必殺技は4つあって「飛燕斬」「暗黒竜王の閃き」「剛竜剣」「刹那」 だったwwwww
うはwwwwww
さらに恥ずかしいことに、他人の技に勝手に名前つけて団体戦の仲間の試合見るたびに
「でやがった・・・!あれはあいつの最も得意とする間合い・・・。油断すると殺されるぜ」
「あれが・・・奥義・臥龍閃光剣か・・・」
とか・・・もう死にたいwwwwwwww

ムスリム

俺は高校の頃宗教に熱心な奴がかっこいいと思って イスラム教徒を演じてた
始めは常にコーランを持って暇があれば読む
既にいなくなり始めた友達とゲーセンに行った時も金だけ出して
「俺はアッラーにつかえる者だから不浄なものはしない」と コーランを読み続けてた
そして段々エスカレートし、学校にメッチャきもいターバンして行って
先生に「春だなw」とか言われ学校全体の人気者になった
その時はただ羨ましがられたり尊敬の眼差しで見られてると思ってた
今思えば動物園の猿だった・・・
        ( ⌒ )    
      (ミ○ミ)
       ( ´A`)ノ ←こんな感じ
       く(  )
        ノ \

極め付けには二駅ほど遠くにあったイスラム寺院に足繁く通っていた
あの頃電車の中にいた老夫婦の視線忘れないよ・・・でも、寺院の中は楽園だった
知らない人とアッラーの偉大さを語り合ったり、 学校何日も休んで一緒に断食もした。
ちょっと前のイラク戦争のニュースとかスンニ派とか もう見れない
もう「中東」とか「コーラン」て単語聞くだけで 「うわっわあああああああぁぁぁぁ」ってなる

日帰りクエスト

中学の頃、漫画に影響されて自分は「現実と異世界を行ったりきたりしてる少女」という設定だった。
細かな所は忘れたけどやれ異世界に危機が迫ってるだのそのために救世主として呼ばれただのまで設定づけて。
机に突っ伏して寝ていて友達に「寝不足なの?」と聞かれると 「うーん・・・昨日は朝方まであっちに行ってたから・・・あっううんなんでもないの忘れて!」とのたまった。
本当は深夜ラジオ聞いてて眠かっただけなのに。
友達が「なにそれ?あっちってどこ?」と突っ込んで聞いてくると心の中でニヤリとしつつ 「お願い、聞かないで・・・じきに全て分かる時がくるから・・・」と寂しげな表情で呟く。
しかも脳内異世界には脳内恋人がいて、時空を超えた愛カコイイ!と思い脳内恋人からもらったという設定の シルバーリングを常に身に着けていた。
本当は路上で外国人が売ってるパチモンアクセのくせに・・・ そのリングをうっとりと見つめ「これがあの人と私を繋ぐ唯一のものなの・・・」と呟いたり、 先生に没収されそうになると「先生まで私たちを引き離そうとするんですか!」とクラスで大騒ぎ。
多分一年くらいやってたと思う。友人達も先生達もあきれ果て、 「あーハイハイ、またか。」みたいな反応になったので異世界に行くのはやめた。
恋人は死んだ事にした。

2009年11月5日

暗黒丸

中2のときに邪悪な力に憧れ、自らを、背信堕落王の生まれ変わり、暗黒丸と名乗っていた。
常日頃からクラスで「僕の暗黒力を発動させれば、このクラスの人間を一瞬で皆殺しにできるよ」等の発言ばかりしていたため、当然のように激しいいじめや無視の対象になった。
学園生活があまりにつらかったため、自分の設定を「暗黒力を使い、魔の者からみんなを守る」に変更したが、周りの対応に変化ナシ。
業を煮やした俺は期末テストの最中に勢いよく立ち上がり、優しい笑みを浮かべながら「みんな…大丈夫だ…俺は、俺はまだ戦える」と言い放ちベランダに駆け出して、ドラゴンボールの気を溜めるようなポーズで「我が名は暗黒丸!きっとみんなを守ってみせる!うおぉぉぉっ!!」と大声で叫んだ。
13年たった今考えても大丈夫じゃないし、今でも地元には帰りたくない。
セーラームーンのカードを持ち歩き、やたらと取り出しては「これが俺の永遠の恋人」とか言っていたのも深刻なダメージのひとつだなー

霞飛燕竜巻返し

たしか当時絶頂期のるろ剣の影響かな
自分で架空の古流剣術の影の伝承者と思い込んで
塾の行き帰りに途中の林の中にある畑で拾った長めのナイフ(多分農作業用)で稽古してた
運動部だったが剣道部ではなかったたしか、流派名は三宝隠影流とか名前付いてた
大真面目に「霞飛燕竜巻返し」とか技の練習を死ぬ気でやってた

Welcome to Underground

中学時代のパソコンの授業でインターネットを使った時
みんなが自分の好きな漫画や野球のページを見てる時に
自分だけこれみよがしに2chにつないでAAとかを周りに見せてたこと
しかも「このページって何?」って聞かれた時に「ヤバイ奴らの集会所みたいなもん」とか答えたこと
さらに友達に2chへの行きかたを教えるためにヤフーで2chって検索させて
でてきたリンクをクリックして2chのトップページが表示された瞬間にそいつの耳元で「Welcome to Underground」ってささやいたこと。

2009年10月2日

双子の妹の机の中から

ドヴァ帝国とか、ル・ラーダ・フォルオルとかのあれ。
さすがに長いのでカジ速さんのリンクを張っておく。

http://www.kajisoku.com/archives/eid622.html

黒の教科書

中学の頃、教師からの評価を良くしたかったのと、
ケミカルな雰囲気が格好いいと思い込んで理科室の手伝いを良くしていた。
(といってもゴム栓に穴をあけたり、ビーカーを掃除したりする程度)
でも当時の俺は、自分がだんだん子供ながら天才的な化学の知識を持つすごい奴だと勘違いし始め、
ある日友人を無理やり誘って理科室に忍び込んだ。
そこで適当な物質(っつっても多分ふっとう石とか)を指で触りながら
「へえ…○○先生もなかなか良い物を仕入れて来るんだな。」
とか言ってたり、
適当な薬品の入った瓶を傾けて
「ははっ。ちょっと調合の具合がおかしいかな。ま、授業用には十分か。」
とかほざいてた。
友人は当然ハァ?って感じ。
それでも俺はおかまいなしに「ふん。」とか「ははっ!」とかやってた。
そんで一番奥の戸棚を開けて急に表情を変え、「!!これは!○○先生!いったい…!なんて物を!何をしようとしてるんだ!」
って言ってみせた。
友人も驚いて「それそんなヤバイの?」って聞いてきた。
俺は「こんなの黒の教科書の挿絵でしかみたことないぜ…!それなら、もしかしてこっちの瓶は!?」
って別の瓶を手に取って嗅いだ。
そしたら、それはなんか刺激臭を発する化学物質だったらしく、(手であおいで嗅がなきゃいけない奴)直嗅ぎした俺は
「エンッ!!!」って叫んで鼻血を勢いよく噴出しながら倒れ、友人に保健室に運ばれた。
俺は助かったが、どうやら俺の友人が変な勘違いをしたらしく、
「××(俺の名前)は黒の教科書に乗ってる毒物に感染したんです!!」ってふれまわっていた。
それ以来俺のあだ名は毒物くんになった。
当然もう理科室に行く事は無くなった。

飛龍族

本当の俺は人間じゃなく、実は飛龍族の最後の生き残りで
竜界の覇権を巡る戦乱の際に地龍族に敗れ人間界に送られた王子と言う設定。
俺の周囲には配下の炎龍(激情的性格)氷龍(クール)雷龍(爺さん)が姿を消して護衛している。
が、下手に力を使うと、俺を狙っている地龍族に見つかってしまうため、力を使うことは無い。
俺は人間としての記憶しか無かったが思春期になり徐々に王子としての記憶が蘇りつつある。
来るべき地龍族との最後の闘いは近い…ってな感じで。
授業中や休み時間等に「貴様、見てるな!?」と叫んだり
「そこだ!」と気を溜めた(つもりの)掌底を壁に叩き込んだりしてた
メインの戦闘は下校の時だったなあ
ヤンキーに絡まれたときも
「坊ちゃま、ここは我慢ですぞ。人間相手に力を使うことはなりませぬ」
「ふざけるな!俺は限界だぜ!俺の炎で燃やしつくしてやる!」
「やめろ炎龍。ここは地龍脈の走る地。地龍族が現れれば街が滅ぶ・・・」
と、一人で呟いてた
きもいんだよと殴られたけど、俺の中の力が覚醒するまでは我慢だと思い込むようにしてた

エージェント

862 :('A`) :05/02/25 21:20:29
大学の食堂で国際情勢のニュースを見るたびに(主に戦争関連)「それが世界の選択か・・・」と寂しそうに呟き、
携帯で電話するフリをして「俺だ、○○(大統領等の名前)はどうやら俺達とやる気らしい・・・」等とほざいて
「あぁ、わかってる。あいつなりの考えだな。ラ・ヨダソウ・スティアーナ(別れの合い言葉、意味はない)」と電話を切り、寂しそうに飯を食う。
というまわりの奴らに脅威を与えるのをやってた。

蛇男

俺がやったのは、俺が実は人間の姿をした蛇という設定で、
歩くときに体をいつもユラユラさせ、猫背で、さらに首から上を
蛇が進むときの蛇行みたいな感じで動かしていた。
すごく見られまくっていたが、俺の中では
「あの人蛇みたい」「実は蛇なんじゃないの?」
と思わせているつもりだった
そして有る時、クラスの全然親しくも無いギャルっぽいコにいきなり
「いつもフラフラしてるくせに人とか壁にぶつからないの?」
と言われ俺は
「じゃあ蛇が障害物にぶつかっているところを見た事あるのか?」
と言い、蛇みたいに舌を出してチロッ、チロッとやった

影羅

中学生の頃、妹は二重人格だった。
なんでも、火を見ると「影羅(エイラ)」という魔族の人格が現れるそうで、
真っ暗な部屋の中で唐突にマッチを擦っては、
「……ヘヘ、久しぶりに外に出られた。この小娘は意思が強すぎて困るぜ(笑」
などと乱暴な口調で叫んだりしていた。
ある日、夕食の時に「影羅」が出たことがある。
突然おかずの春巻きを手掴みでムシャムシャと食べ始めて、「久々の飯だぜ(笑」と言った。
食べ物関係のジョークを一切許さない母が、
影羅の頭にゲンコツ振り落とすと影羅は涙目になっておとなしくなった。
それ以来、食事時に影羅が出たことは無い。
そして別人格とやらは、妹が高校に入った辺りでパタリと出なくなった。
最近になって、大学生になった妹にその頃のことを尋ねたら、
クッションに顔を埋めて、手足をバタバタさせてのた打ち回っていた。

邪気眼

中学の頃カッコいいと思って


怪我もして無いのに腕に包帯巻いて、突然腕を押さえて

「っぐわ!……くそ!……また暴れだしやがった……」とか言いながら息を荒げて

「奴等がまた近づいて来たみたいだな……」なんて言ってた

クラスメイトに「何してんの?」と聞かれると

「っふ……邪気眼(自分で作った設定で俺の持ってる第三の目)を持たぬ物にはわからんだろう……」

と言いながら人気の無いところに消えていく

テスト中、静まり返った教室の中で「うっ……こんな時にまで……しつこい奴等だ」

と言って教室飛び出した時のこと思い返すと死にたくなる

柔道の授業で試合してて腕を痛そうに押さえ相手に

「が……あ……離れろ……死にたくなかったら早く俺から離れろ!!」

とかもやった体育の先生も俺がどういう生徒が知ってたらしくその試合はノーコンテストで終了

毎日こんな感じだった

でもやっぱりそんな痛いキャラだとヤンキーグループに

「邪気眼見せろよ!邪気眼!」とか言われても

「……ふん……小うるさい奴等だ……失せな」とか言ってヤンキー逆上させて

スリーパーホールドくらったりしてた、そういう時は何時も腕を痛がる動作で

「貴様ら……許さん……」って一瞬何かが取り付いたふりして

「っは……し、静まれ……俺の腕よ……怒りを静めろ!!」と言って腕を思いっきり押さえてた

そうやって時間稼ぎして休み時間が終わるのを待った

授業と授業の間の短い休み時間ならともかく、昼休みに絡まれると悪夢だった

…right。その通り。よく気付いたね。

4 :原文 [1]:2007/11/07(水) 02:43:24 ID:bLIf7HQ00


「that's right」



さて、ここで貴方に質問です。

飛べない鳥はどうするべき?

1殺す

2飼う

3食う

4飛べるようにリハビリをする。

さぁ答えはっ?!

僕はね、1かな。

生きてる意味ねぇだろ?

第2の質問。アホな人間に生きてる意味ねぇって言われちまった小鳥はどんな気持ちでしょう?

1「お前のほうが生きてる意味ねぇよ」って思う

2「ざけんな」って思う

3「その通りです」ってなっとくする

んー…1ぢゃん?

生きてる意味って何なのさ?飛べなくなった鳥は生きる必要ないのかイ?

君の心には一体何が棲んでるんだい?



一度は考えるよね「生きる意味」



答えは見つかった?



「世の中に意味のないモノなんてない」

…right。その通り。よく気付いたね。

この質問ってそれなのさ。

生きる意味って何だろね?




《ガ板より》

放課後のジョーカー

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 15:06:24.91 ID:0QQKf+Ir0




中学二年の暑い夏だった・・・

俺は体育が終わると教室までダッシュしてミッションに取り掛かった



まだ男子も女子も帰ってこない。

俺はカバンから用意してきた手紙を取り出す



当時俺には気になる女の子がいたんだ。

前日に俺はラブレターを書いた。



このラブレターがリアルに気持ち悪い。

今日はそれをカミングアウトしようと思う



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 15:10:36.96 ID:0QQKf+Ir0



二つ折りにした青い便箋の中には真っ赤な文字でこう書いた。



こんにちは

初めまして。僕はこの学校に古くから住んでいる幽霊です。

ずっと君を見ていました。君はすごく可愛いね・・・。

これからもずっと見ています・・・

                 放課後のジョーカーより

そして、手紙の表にはジョーカーのトランプを貼り付けたんだ



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 15:12:09.46 ID:0QQKf+Ir0



それを彼女の机の上においた

そしてトイレに行き、何食わぬ顔で教室に帰ってくる皆と合流。

彼女の反応を待った。



きっと彼女は手紙を見つけたらすぐ机の中にしまい、あとでこっそりトイレで読むにちがいない



そう思っていた時期が僕にもありました



11 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:13:45.04 ID:0QQKf+Ir0



女子は別の場所で着替えてから帰ってくるため、俺は男子数人とウンコの話をしながらそれを待った。

一人、また一人と女子が帰ってくる。



俺はニヤニヤして待っていた



15 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:16:55.76 ID:0QQKf+Ir0



そして・・・彼女は帰ってきた。数人の友達と一緒に。



さあ気づけ!そして赤面して非日常に巻き込まれたヒロインのような顔をしろ!!

そう思っていた。



しかし先に手紙に気づいたのは友達の一人だった。



「あれ?何か置いてあるよ?手紙?」

「なにこれwwwトランプ張ってあるよ??wwしかもポケモンのトランプwww」



20 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:18:45.63 ID:0QQKf+Ir0



すぐに女子数人が騒ぎ始める。そして大声で



「こんにちはwwwww

初めまして。僕は??この学校に古くから住んでいる幽霊ですwwwww

ずっと君を見ていましたwwくはwwwwwww君はすごく可愛いね・・っぷww

これからもずっと見ています・・・だってよwwwwwwwぎゃははは 」



??俺は何で笑ってるのかよくわからなかった。



23 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:19:55.51 ID:0QQKf+Ir0



だって放課後のジョーカーって書いてるだろ。あきらかに不思議だろ?

このクラスのものじゃない誰かが書いたんだ。幽霊だぞ?

なぜ笑うんだ??



俺にはわからなかった。

ジャンプばっかり読んでたから



26 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:22:04.96 ID:0QQKf+Ir0



だが俺は信じた。俺の好きなあの子は、きっと赤面してる。

なぜなら内容はどうあれこれは



そう・・・ラブレターだから。



しかも不思議がいっぱいのな!!

こんな涼宮ハルヒ的な思考で俺は期待しつつ彼女の方を見た。



「ヤダー・・・キモイわー・・・」



32 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:25:44.68 ID:0QQKf+Ir0



俺はショックだった。

だってジョーカーだぞ?カッコいいじゃねぇか。



今でも少しはカッコイイと思ってる。俺は俺を信じてる。

だが彼女はそれをキモイと言ったのは事実だった。

そして女子は犯人の予想を始めたのだった。



「ねぇねぇ男子!このクラスで一番早く教室に帰ってきたのだれよwww」

「ええ?コバヤシじゃね?」



コバヤシとは少し背の高いイケメンだった。



「ええ?ねぇねぇコバヤシだってよ?なら良かったじゃんよwww」



え?どういうこと?



33 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:27:26.24 ID:0QQKf+Ir0



コバヤシなら良かったってことは何?

コバヤシのことすきなの?ねぇ。



それは今も分からないが、コバヤシ本人が

「俺一番だったけど武田も一緒だったからアリバイある」



と言った瞬間、彼女はすこしガッカリしていた



37 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:29:13.73 ID:0QQKf+Ir0



そして、今日の「そのとき」はここでやってきます。



その時、歴史は動いた。



「ねぇねぇ、そういえば○○(俺の名前)体育終わった後ダッシュしてなかった?」



48 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:32:52.85 ID:0QQKf+Ir0



「え・・・?」二秒ほど固まった。

「なに言ってんのさwwお前らさっきまで俺とウンコの話で盛り上がってたじゃんか」



何やら女子がひそひそしている。

「うわ・・・きも・・・」

「喋り方がキモイ」

「ウンコの話とか・・・」



なぁオイ、どういうことだ?コバヤシならキモくないのに俺ならキモイの?

そしてある宛先である彼女のある一言が、俺を突き落とした。



「う~ん、でも○○君と私喋ったことないからなぁ・・・こういうイタズラはしないよきっと。」



55 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:35:58.29 ID:0QQKf+Ir0



そうだった。

確かに俺は彼女と喋ったことはなかった。



だけど小学校一緒だったし、登校途中や授業中たまに目が合うし

給食の配膳途中とかでも親切だし、どこかでお互いに



「魂は繋がってる。前世では深い関係が」



とか思ってる設定だった。

少なくとも俺はリアルにそう思ってたんだ。



そして・・・

「俺たち確かにお前とウンコの話してたけどさ、その前はお前どこにいたかしらねぇぞ?」



64 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:39:44.36 ID:0QQKf+Ir0



ウンコ友達が裏切った。

そして、その中の一人エンドウは密かに彼女に想いを寄せていた。

エンドウは切手あつめを趣味としている根の暗いやつだ。

ちなみに家にテレビはなく、いつか遊びに行ったとき



「ねぇ・・・お江戸でござるのラジオ聞く?」



と聞いてきた。「え、今やってるの?」と聞いたら

「カセットに録音してあるんだよ・・・ふふ」

とか応えた危ない野郎だ。



そいつが驚くべき行動に出た。

「災難だったね△△(彼女)さん・・・。僕ならそんなひどいこと・・・しないよ」



こいつも彼女とは喋ったことないはずなんだが、勇気を出して話しかけていた。



74 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:42:32.10 ID:0QQKf+Ir0



ここで俺はいいことを考えた。

ここまできたら仕方がない。



全ての罪をエンドウに着せてしまおうというものだ。



次の日、俺は朝誰よりも早く登校し花壇からパンジーの花を抜いて彼女の机に置いた。



「エンドウ=ジョーカー」という置手紙とともに



83 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:43:56.00 ID:0QQKf+Ir0



さすがにクラス全員が引いていた。

そして彼女はあまりの気持ち悪さに泣いていた。



エンドウも泣いていた。



91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 15:45:40.59 ID:/kSJUA1F0



       
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


       
                   


       
                   


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     /  エンドウ=ジョーカー  /  /   /

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105 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:48:42.75 ID:0QQKf+Ir0



エンドウが教室についた途端クラスの冷たい目。



そして告げられる事実。キリスト教系の宗教に入っていて優しいが、

周りとずれていて精神的に弱い彼は泣くしかなかったのだ



84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 15:44:27.06 ID:MjOwdxk00

まて



パンジーは三色スミレだ。

何色を持っていったのかで>>1の性格が分かる。



97 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:46:58.01 ID:0QQKf+Ir0



>>84

ムラサキのやつだ。



当然エンドウは弁解した。



「僕じゃないよ。昨日の今日でこんなことしないよ」



しかし、もともと女子から気持ち悪がられていたエンドウは、女子にますます嫌われてしまった。

俺は、といえばエンドウとセットにされるのがイヤでひどい行動に出てしまったのだった。



109 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:50:26.58 ID:0QQKf+Ir0



その放課後、俺は一つの作戦に出た。

当初の目的が失われている。

このままではエンドウ事件として終わってしまう。



キモイのはいい、しかしあれがエンドウの仕業と思われるのは・・・



特に彼女に思われたままなのはイヤだ。

俺の自己顕示欲が火を噴いたのだ。



127 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 15:57:21.97 ID:0QQKf+Ir0



放課後、学校には吹奏楽部のラッパ音が響いている。

「うむ、ユーフォニウム(←どんな楽器か知らない)の音色が俺の心を潤す」

そんな独り言をつぶやきながら、今度は彼女の机の上ではなく中に手紙を入れる。



内容は以下のとおり



こんにちは。いや、こんばんはかな?レディ。

昨日は君が皆に手紙を見せびらかすから、エンドー君にはスケープゴートになってもらったよ。

あんな醜い男は本当の僕じゃない。

僕はもっと美しい人間だ・・・。

ちなみにエンドーと書いたのは、僕がイギリス人の幽霊だからで、漢字が苦手なんだ。

「薔薇」は書けるけどね。

ふふ、面白いだろ?

とにかく、この手紙は秘密にすることだ。

君と僕の秘密だ。いいね?



おりこうさんだよレディ。歌をおくろう



      夕暮れが目にまぶしいね

          このまがまがしい赤さは

                僕に前世の自殺の記憶をよみがえらせる

                    

                            放課後のジョーカー



 



次の日、なぜか担任がクラス会議を開いた。



148 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:00:16.93 ID:0QQKf+Ir0



そして、この手紙は担任によってプリントアウトされ、クラス全員の知るところとなった。



もちろん表に張ったトランプ、二枚目のジョーカーも一緒にプリントされた。



144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 15:59:45.80 ID:5fIomUkb0

しかもジョーカーは前世で自殺してるのかよwwwwwwwww他に裏設定はないのか?wwwwww



164 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:02:18.69 ID:0QQKf+Ir0



>>144

ジョーカーとレディが前世は付き合ってた。

しかし身分のちがいで云々という裏設定だ。



俺はマジで信じてたよ。

だって目が合うたびに胸がどきどき苦しかったんだぜ?



今考えれば普通に恋だったけど、思春期の少年にとってみれば世界がひっくり返る出来事だ。



そりゃあ手紙だって書いちゃうさ。



お前らだってそうする。



俺もそうした。



188 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:06:07.34 ID:0QQKf+Ir0



担任「えー・・・誰とはいわないが、先生のところに相談をしにきた女子がいる。

    名前書いてないから手紙はプリントアウトさせてもらった。」



ざわ・・・

     ざわ・・・



「きめぇwwwww」

「うわぁ・・・エンドウじゃなかったのかな」

「あいつ学校休んだもんな。犯人じゃねぇぞ」



担任「先生は筆跡でだいたい見当はついています。

    やった人は後で先生のところにきなさい。」



・・・誤算だな先生。

俺は普段から筆跡を隠す練習をしていたんだ。



俺の普段の字は偽者だ。



215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 16:10:17.50 ID:XkbqYAXu0

>>210

ジョーカー「いざというときに急いで書いてもばれないぜ!!!」



221 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:11:11.45 ID:0QQKf+Ir0



>>215

そうまさにそれ狙い。



213 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:10:00.51 ID:0QQKf+Ir0



当初は筆跡隠して、秘密の手紙を続け、そして段々筆跡を崩していき



「もしかして○○君なのかも・・・ミステリーで素敵」



と思わせるムラサキの薔薇の人作戦だったのだが・・・



意外なところで役に立った。

しかし、先生の言った



「筆跡で見当がついている」



というのは脅しだったのだろうか?

当然俺は担任のもとへなどいかなかった。



235 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:14:43.13 ID:0QQKf+Ir0



これで俺の作戦は続行できる。

クラスにジョーカーが知れ渡ったのは誤算だったがな。



俺はそう思っていた。



しかし、なぜかその放課後から彼女はコバヤシと下校するようになっていた。

俺「コバヤシ君、なんで最近彼女と下校を?」

コ「ああ、担任に頼まれたんだよ。俺ガタイがいいし帰る方向一緒だから何かあったら守れって」

俺「なんでそんなことに!?」

コ「例の放課後のジョーカー?wwwキモイ名前だけどまだ犯人わからないんだって。いやなストーカーだね」



俺「あ?」



250 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:16:38.38 ID:0QQKf+Ir0



あとでわかったことだが、彼女が担任にボディガードにするなら誰が一番か?と聞かれて



コバヤシくん!と即答したらしい。



274 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:19:40.41 ID:0QQKf+Ir0



まさか非力な俺がコバヤシ君と喧嘩できるはずもなく、俺は一触即発の事態だけは免れた。

だが、どうやら結果的に俺はキューピッドになってしまったようだ。

二人は付き合ってるんじゃないかとか、そんな噂まで流れたのだ。



俺に残された道はただ一つだった・・・



事件は終局へと向かっていく。



287 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:22:26.14 ID:0QQKf+Ir0



俺は家に帰って布団をかぶり、声を殺して泣いた。



いや、声は出した、いや、こらえたかな?



とにかく泣いた。

そして机の引き出しをあけた。



俺の秘密ゾーンである。

中にはエアーガン、ペーパーナイフ、そしてトランプが入っていた。



しかし二枚のジョーカーはもう使い果たしていたのだ。



・・・ふと、俺の手には一枚のカードが握られていた。



335 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:32:32.69 ID:0QQKf+Ir0



次の日、俺は放課後がくるのを待った。



そう教室に誰もいなくなるのを、だ。



午後四時半すぎ。

俺は教室のうしろの黒板に、一枚の大きな模造紙を貼り付けた。

そう、持ってきた画鋲で。模造紙には、真っ赤な文字でこう書かれていた。



やあレディ。いや、みなさん。

もう僕は君に裏切られて有名人だったね。

前世と同じ裏切りと過ちが繰り返されるようだ。



僕は結局、この世界からは拒絶されているようだ。

愛する人からも、前世からの因縁も。

君は僕を忘れて新しい恋をするようだ。

だが待って欲しい!

君はいつか必ず思い出す。

僕はそれまで待っている。

今回ばかりは僕は君のキューピッドとなってしまったようだ・・・

だが10年後か約束された13年後・・・そう13階段の13年後・・・

僕は君を迎えに行くよ。

卒業までお元気で。

僕はこの学校でいつまでも君を見守っているからね??

コバヤシくん・・・彼女を泣かせたら許さない。

君はハートのエースなのだから。(ここにハートのエースを貼る)



そして・・・僕は・・・



      繰り返されるあやまちに

          人は誰も気づかない

              こんなにも・・・愛していたのに・・・

                   放課後のジョーカーになりきれなかった



                              11(ジャック)より



さいごにスペードのジャックを貼り付けた・・・



346 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:34:02.87 ID:0QQKf+Ir0



長くなったがこうやって俺は中二病を乗り越えた。



 



エンドウはその後見ていない。



377 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:36:27.38 ID:0QQKf+Ir0



>>353

もちろん次の日はクラス中で大騒ぎになった。

他のクラスからも見にくる奴が多数。

担任もすぐには片付けなかった。



そのため、6時間目まで全ての教科の先生が見たことになる。



404 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:39:26.15 ID:0QQKf+Ir0



そして月日は流れた。

俺は県立高校への推薦も決まり、もうすぐ卒業だった。

2月に担任がクラスメイト全員へ一枚ずつ未来への手紙を書くという催しを考え付いた。



20歳の成人式の日になったら全員から手紙が届くというシステムだ。



442 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:43:33.14 ID:0QQKf+Ir0



俺は当然、彼女の手紙にこう書いた。

「約束は守るよ。俺は君を迎えに行く。今度はジョーカーじゃない、○○として。」



そして俺は去年成人式を行った。

そんな手紙がくるなんてことはすっかり忘れていた。



468 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:45:35.46 ID:0QQKf+Ir0



>>418

22だ。



そして、ある日電話がなった。

ウンコ友達だった。



「よぉ久しぶり!連絡網なんだけどさ、俺たち手紙書いたじゃん?

 あれを持って成人式後に同窓会集合だってよ!」



501 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:49:16.61 ID:0QQKf+Ir0



良く考えてみると約束の13年後どころではない。

卒業してからまだ5年ではないか。



俺も色々あった。

浪人したり。

vipを発見したり。



おっとこれは余談だな。



これはまずい。



俺の直感がそう伝えていた。



そして成人式の日がやってきた。



式には懐かしい顔ぶれが。



彼女がこないことを祈ったが駄目だった。



振袖できていた。



そして結婚していた。コバヤシと。



そういえば同じ高校にいったんだったね。



533 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:52:00.24 ID:0QQKf+Ir0



俺は本当に天使だったわけだ。キューピッド、いや・・・エンジェル・・・



現実逃避気味に式から帰ると、大量の手紙が俺宛に届いていた。

そしてルールとして同窓会で開封せねばならないのだ。



なんという地獄・・・



だが開封されてしまう以上行ってもいかなくても同じだ。

そして、ちょっと本当に皆に会いたかったのは秘密だ。



561 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:54:15.41 ID:0QQKf+Ir0



同窓会につくともう始まっていた。



はは、待っててくれなかったんだ。



まだ手紙の開封式は始まっていなかった。

俺はどこかまだ楽観視していた。

彼女の手紙に誰か酒をこぼさないかなーとか思ってた。



だが「その時」は久しぶりにやってきたのだ。



「では皆さん!青春の一ページを開きましょう!!」



 



エンドウはいなかった



608 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:57:59.73 ID:0QQKf+Ir0



>>554

でも着てたぜ。振袖は着たいんだろ女の子だもん。



皆がさがさと手紙を開封する。

俺も開封した。



皆からのメッセージはほとんど

「○○君とはあんまりしゃべらなかったけど、楽しかったね」だった。



俺はどんだけ空気だったんだろう。脳内ではもっと・・・



そして彼女からの手紙は

「○○君を疑ったこともあったけど、ごめんね。ちがったんだよね。卒業おめでとう」

だった。



次の瞬間、対角線上の奴らがどっと騒ぎ始めた。



658 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 17:01:37.42 ID:0QQKf+Ir0



「うはああああああwwwwこいつ告白してるwwwwwww」



どうやら武田らへんが女子に告白した内容だったらしい。驚かせやがって。

ん・・・なにやら一枚、担任指定の便箋とは違う手紙があった。



「エンドウより」



どうやら担任が自宅までいって彼に書かせたようだ。

とても嫌な予感がした。おそるおそる中身を開いた。



「僕は



 僕だけは



 知ってるよ



 君の正体を」



 



俺はその場で手紙を破いた



695 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/12(月) 17:03:25.07 ID:/kSJUA1F0



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       /    ̄ ̄ ̄ ̄      /_____

       /   僕だけは     /ヽ__//

     /     知ってるよ      /  /   /

     /      君の      /  /   /

    /   ____     /  /   /

   /     正体を     /  /   /

 /             /    /   /

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /   /



717 :放課後のジョーカー ◆//Muo9c4XE :2007/11/12(月) 17:04:22.94 ID:0QQKf+Ir0



俺の呼吸は乱れまくっていた。



やるな・・・5年越しの復讐とは・・・



酒のすすみもあり、俺は酔い覚ましにトイレへ向かった。

俺は何かを忘れていた。そうだ、俺の手紙だ!!



急いで宴会に戻ると、そこはシーンとしていた。



皆俺を見ている。



772 :放課後のジョーカー ◆//Muo9c4XE :2007/11/12(月) 17:08:18.76 ID:0QQKf+Ir0



それからの同窓会は、なぜか皆よそよそしかった。



そうか、見たんだ。



見たんだね。



もういいよ。



君たちの判断は正しい。



もう触れないでくれ。



そのうち帰るから。



二次会とかいかないから。



しかし酔っ払った武田が俺に絡む。



「wwwwwwwっくwwwwジョwwーwkwwww」



842 :放課後のジョーカー ◆//Muo9c4XE :2007/11/12(月) 17:12:42.32 ID:0QQKf+Ir0



それから俺は皆と連絡をとっていない。



どうやらあれから二、三回同窓会は行われたらしいが



俺には何の誘いも来なかった。



どうして俺は中学最後の手紙にあんなことを書いてしまったのか。



自分に酔って暴挙に出たのか、



未来からでは過去を変える力などない。



しかしタイムマシーンが開発されれば・・・



俺は今日もそんな夢を見ながら物理板に入り浸っているのだった・・・



                          放課後のジョーカー